お盆の由来。お墓参りの時期や時間は?

お盆などお墓参りの時期や時間

 

■お墓参りにふさわしい時期

お墓といえば、お盆、そしてお彼岸にお参りするもの――。一般的にそのように思われていますが、本当にそうでしょうか?

もちろんお盆とお彼岸にはぜひお参りをしたいものです。また命日にもお参りをされる方が多いでしょう。ただし、お墓参りをする時期にルールはありません。もちろん、してはいけない時期もありません。真夏でも、真冬でも、お正月でも結婚式の前後でも、いつでも気持ちが向いたときに行かれるとよいでしょう。

ふと故人を思い出し、会いたくなったとき、ぜひ気軽に出かけてください。かつてお墓が集落のそばにあったり、一族の屋敷のすぐ隣にあった環境では、墓参が毎日の日課とされていました。今でも地方にお住まいのご年配の方などは、毎日のように近所のお墓に行かれる方がいます。

また、日々の暮らしの中で喜ばしいことがあったときは、ぜひご報告とお礼に行きましょう。辛いこと、悲しいことがあったとき、ご先祖様に胸のうちを吐き出すのもよいでしょう。どうしてもかなえたい願い事があったとき、助けていただけるよう一心にお願いしてもかまいません。

「お墓参りはご先祖様のために祈るもの。自分のためにお願いごとをするべきではない」という考えを持つ方もいますが、お墓にいらっしゃるのは縁あるご先祖様です。懸命に生きている子孫を愛しい、助けてあげたいと思わないはずがありません。そのようなときでも遠慮せず、お墓に足を運びましょう。

■故人が帰ってくるお盆

進学、就職、転勤、結婚などで、大切な方のお墓から遠いところにお住まいの方は少なくありません。そういった方はとくに、年末年始のお休み、そしてお盆とお彼岸がおもなお墓参りの機会になります。

 

お盆は、ご先祖様の霊が帰ってくる時期です。東京や関東圏の一部では7月13日~16日ですが、そのほかの地域では8月13~16日におこなわれるところが多いようです。8月のお盆は「旧盆」「月遅れのお盆」などといわれ、そもそもは農作業の繁忙期である7月を避けるために始まったといわれています。現在では夏休みにあわせることができるため、8月のお盆が広く定着しています。

お墓参りには、お盆の初日である「盆の入り」、13日に行く方が多いようです。この日にご先祖様が地上に帰ってくるので、お迎えに行こうという意味合いで始まったものです。

■あの世とこの世がいちばん近くなるお彼岸

お彼岸は、春分と秋分を中日にして、前後の各3日間をあわせた7日間を指します。

そもそも「彼岸」とは、煩悩を脱した悟りの境地のことをいいます。わたしたちが暮らすこの世を「此岸(しがん)」と呼び、三途の川を渡った向こう岸が、仏様の世界である「彼岸」です。ですからお彼岸は本来、仏教修行者にとって彼岸(=仏様の世界、悟りの境地)を目指す修業期間のことでした。

中日には太陽が真西に沈んでいきますが、真西には彼岸(=仏様の世界、悟りの境地、極楽浄土)があると考えられています。そのため、この日没を拝むことで極楽浄土に往生できるという教えがあるのです。

修行者でなくとも、彼岸は仏様となった故人が住む世界です。お彼岸中日の日没を通して、彼岸にいる大切な方に思いを送りましょう。あの世とこの世がいちばん近くなる日ですから、お彼岸はお墓参りにも最適な時期のひとつです。心を込めたご供養の心が、きっと届くことでしょう。

■お墓参りによい時間帯

時期だけでなく、お墓参りの時間についても気になる方がいるかもしれません。「お墓参りは午前中に行くべき」「夕方16時以降は行ってはいけない」などの説を耳にした方もいらっしゃるでしょう。

時間帯についても、お墓参りに厳密なルールはありません。ただし、午前中に行くとよい、夕方以降は避けるべき、という説にもそれぞれ理由がありますので知っておきましょう。

お墓参りにおすすめの時間として午前中が挙げられるのは、実は「お墓参りをどのような用事よりも優先する」という姿勢をすすめているのです。大切なことだから、真っ先におこなうようにしましょう、ご先祖様を最優先にしましょう、ということです。

また夕方以降のお墓参りを控えるように、という説については、「霊がついてきてしまうから」という理由が添えられていることがほとんどです。夜の墓地を恐れる気持ちから生じたものと思われます。

いずれにしても、午後から出かけても、夕方に出向いても、お墓参りのマナー違反であるとか、非常識なお墓参りだというわけではありません。霊園・墓地の規則を守り、都合に合わせてお墓参りをされるとよいでしょう。