墓石やお墓の値段や相場

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墓石やお墓の値段や相場

■墓石の値段を決める3つの要素

墓石工事費は、【墓石代】+【彫刻費】+【設置工事費】を合計した費用です。

この3つの要素それぞれが総額に反映されます。もっとも大きく価格に響くのは墓石代です。そのため墓石代を中心に、価格を左右する基本的なポイントを知っておきましょう。

墓石代

◇石の種類

墓石の材料に使う石は、300種前後あります。その中でもとくに、長年、風雨にさらされ、暑い陽射しにさらされても劣化しない、①硬く、②水を吸わず、③耐久性の高い石が求められます。

質の悪い石を使用すると、短期間で墓石が劣化し、ひび割れてしまうこともあります。どんなにお手入れが行き届いていても、どんなに洒落たデザインでも、ひび割れてしまっては台無しです。そのため石は、お墓を作るときにもっともお金をかけるべきポイントだといわれています。

実際に、「墓石代を決めるのは石の種類」といっても過言ではありません。ひとつ例を挙げると、墓石に使用されるメジャーな石材のひとつは御影石ですが、白御影石より、黒御影石のほうが高価です。1~1.5平米のお墓用に一般的な大きさ、デザインで墓石を作る場合、白御影石ではおよそ140万円かかりますが、同じ条件の墓石を黒御影石で作った場合、およそ250万円になります。

現在、墓石の石材には、「花崗岩」「閃緑岩」「斑レイ岩」「安山岩」の4種が好まれ、よく使われます。どれも劣化しにくく、磨くと美しく光沢が出やすい石です。石材店ではこれらを中心にさまざまな石材を用意していますので、選ぶ際には店舗や墓地で現物をご覧になるのもよいでしょう。また取り扱っている種類は石材店によってそれぞれ異なりますので、希望がある場合は確認されることが必要です。

◇石の硬さ・色・石目

密度が高くて硬い石は、丈夫なため高価になります。一般的に、密度が高くなるほど、石目は細かくなり、また色は黒っぽくなります。そのため、白っぽい石がもっとも価格的に低く、次いでベージュ、グレー、朱色、赤茶色、緑色などの色石が続き、もっとも高いのは黒系の石となります。

◇石の等級

石は、同じ種類でもランクによって価格に倍以上の開きが出るケースもあります。ですから見積りを比較するときには、石の等級にも気をつけて見積り額を評価することが大切です。たとえば、同じ石を同じ量だけ使用する条件で複数社から見積りを出してもらっても、安いからといって飛びついてしまうのは危険です。安い見積りでは、等級の低い石を使用するプランかもしれないからです。

◇使用する石の量

使用する石の量が増えるほど、当然、価格は高くなります。そのため大きな墓石を建てたり、広い区画の墓地を購入したりした場合、墓石の価格も上がります。広い墓地では、土台となる基礎に使用する石が多く必要になります。

◇石の加工

石の加工にかかる費用は、加工が単純なものほど安く、逆に加工が細かく複雑なものほど高くなります。とくに石を丸く加工するときなど、特殊な機材を使用する場合には費用がかさみます。

■墓石の彫刻費と設置工事費のしくみ

墓石工事代は、ほぼ石によって決まるとお伝えしましたが、もちろん彫刻費と設置工事費の内容によっても差が生じます。

彫刻費については、一般的な内容・分量であれば基本料金内でおさまりますが、彫刻をする文字数がとくに多かったり、自筆の文字を彫ってもらうなど特別のオーダーを依頼した場合は料金に加算されます。また、すでに彫刻されている文字を消して彫り直してもらう場合も別途、費用がかかります。

設置工事は、基本的に墓地の規模と形状、墓石のタイプ、そして墓地の場所によって金額が決定します。最近ではお墓に特別の耐震処置を希望される方もいますが、その場合は料金加算の対象になります。

墓石工事費の総額は、ここにご紹介したような要素を反映しながら、最終的な価格が決定されます。墓石の購入価格に関する調査では、平均相場が100~300万円。一般社団法人全国優良石材店の調査では、48.9%の購入者が100~200万円、次いで24.4%が50~100万円、15.2%が200~300万円を購入費にあてています。この額をひとつの参考にし、墓石工事費のしくみを頭に入れて、ご自身が候補に挙げた各社の料金表を賢く比較検討してください。