自分史・エンディングノートを書く際に便利なテンプレート
テンプレートを利用して書くエンディングノート
■作成がかんたん便利で融通がきく、パソコンならではのエンディングノート
日常的にパソコンを使用している方であれば、エンディングノート作りにもパソコンを利用したいと思われるかもしれません。
「手書きの味わいもいいけれど、手間がかかるので億劫だ」
「悪筆だから、自筆でなくパソコンで作りたい」
「手軽に書き直しができるデータ入力のほうがいい」、そんな声が聞かれます。
インターネットで探すと、そういった方にぴったりのツールが提供されています。エンディングノートのテンプレートです。書店で売られているエンディングノートのように、書き込むべき事柄がわかりやすく整理され、項目やリストがきれいに並んでいます。あとは、それにしたがって記入すればよいだけです。
こういったテンプレートの多くは、無料でダウンロードできますので、ご興味がおありの方は試してみるとよいでしょう。
■テンプレート式エンディングノートの4つの利点
パソコンで作成するテンプレート式のエンディングノートには、豊富なメリットがあります。紙のノートをデジタルのノートに替えるだけで、新たにできることが広がり、また作業が楽になります。おもな長所を挙げておきましょう。
◇キーボード入力で効率的に作ることができる
◇デジタルデータのため、情報の修正・追加・更新が手軽
◇画像データやスキャンした書類を手軽にまとめられる
◇見やすい、読みやすい
■かんたんで手早いキーボード入力ならエンディングノート作りが手軽になる
まずは作成の手軽さです。ひと文字ずつしたためるのも楽しい作業ですが、エンディングノートに記載する文字量はかなり多いので、キーボード入力ができると負担が大幅に軽くなります。お忙しい方や、手書きの文書制作があまりお好きではない場合、やはりパソコンを利用したほうがよいでしょう。
■修正・加筆・更新が思いのままできて仕上がりも読みやすい
また紙のエンディングノートでは、記した内容を修正するとき、修正液や修正テープで覆ったり、取り消し線を引いたりして書き直し、欄外にあらたに情報を書き入れることになります。手間がかかりますし、修正箇所が多いと仕上がりが見づらくなってしまうのが難点です。
さらに紙のエンディングノートの場合、加筆したいと思っても自由にスペースを広げることができませんから、スペースが足りないときは別紙に書いてノートに貼り足すなど工夫が必要です。パソコンで作成するなら、そのような心配はいりません。
このメリットは、自分史を作るときに大きく発揮されます。自分史は、最初に書く要素を洗い出し構成を決めて書き始めても、途中でさまざまな思い出が甦り、あれも書いておこう、これも記しておかなくてはと、内容が豊かに増えていくものです。データ原稿であれば、文書の途中への加筆挿入や順序の入れ替えが容易です。
■思い出の写真でアルバム作り、重要文書もスキャンで保存
パソコンで作成するエンディングノートでは、デジタルカメラで撮影した写真を手軽に使用できる点も魅力です。もちろんプリント写真もスキャンして同様にあつかえます。幼い頃から現在にいたるまでの写真をまとめたり、ご家族との思い出の写真、旅行先の美しい景色などを集めて、自分らしいミニアルバムを作ってエンディングノートを華やかに仕上げるのもよいでしょう。
ほかにも、重要な紙の文書があればスキャンしてデータ化し、かんたんにエンディングノートに加えることができます。契約書、謄本、免許証、保険証、表彰状や感謝状、お書きになった絵や書など、現物をそのまま紙のエンディングノートに残せないようなものでも、データにすればまとめることができ、また劣化の心配なく保存することができます。
テンプレートを利用したエンディングノート作りは、メリットが豊富です。試してみたい、利用したいという方は、まず検索エンジンで探してよさそうなものをいくつか選び出し、実際に内容を確認してご覧になるとよいでしょう。それぞれ個性がありますから、比較することでご自身に合うタイプ、合わないタイプがみえてくると思います。そして気に入ったテンプレートを見つけることができたら、早速、気軽に書き始めましょう――。