墓石やお墓のリフォーム費用やその仕方

墓石のリフォーム : 『人生の結び』と 『その先にある未来を結ぶ』一般社団法人終活・相続の窓口では、第一線で活躍する各種専門家の総動員により、多くのもしもに備え、人生の最期を安らかに迎え、家族の負担を減らし、トラブルを防ぐお手伝いを致します。

墓石やお墓のリフォーム費用やその仕方

■強く、美しく、汚れず、長持ちするお墓になる―お墓専門家のリフォームサービス

古くなって修理が追いつかなくなった我が家をリフォームするように、お墓をリフォームすることができるのをご存知ですか? 専門業者の本格的なクリーニングでも、特別な修復技術を使ったメンテナンスでも手に負えない――。そういった状況なら、お墓のリフォームが問題を解決してくれるかもしれません。

お墓のリフォームは、いわゆる建て替え、改修工事です。もともとある墓地を使用し、まだ利用できる部分は大切に残しながら、比較的大がかりな手を入れてお墓をきれいに、また強く頑丈にします。

最近では、お墓に破損などの問題が起きていなくても、リフォームをおこなうケースが増えています。「古くからあるお墓のデザインを変えたい」と、好みに合うようリフォームをするケースもあります。「地震に強い、洋型墓石にしたい」「遺骨を納めるカロートの収納機能を高めたい」「地面を玉砂利にして雑草で荒らされないお墓にしたい」など、機能上の目的でリフォームを依頼するケースも一般的です。

■お墓のリフォーム工事 よくあるケース

実際にどのようなリフォームがおこなわれるのか、いくつかサンプルをご紹介しましょう。

【ケース1】「劣化が進んだ外柵を、新しい石で作り直したい」

外柵のリフォームは、もっとも多くおこなわれるもののひとつです。というのも、昔は一般的に、外柵を軽石凝灰岩の一種である大谷石など、加工しやすい石材を使用していました。ところが加工しやすい石は、風化や吸水によって浸食されやすいため、建立から年数がたつと割れたり、かけたりしてしまうのです。こうした外柵を、耐久性の高い御影石などの素材で作り直します。

【ケース2】「墓所内を土でなく、コンクリートを敷いた玉砂利にしたい」

墓所内に灌木や植木を多く植えていると、枝はあちこちに伸び、葉は落ち、根は這い出し、頻繁に掃除をしなければ、墓石が枝葉にすっかり覆われてしまうこともあります。また、さらに問題なのは、大切なカロート(納骨室)を傷めてしまうことがある点です。このような場合、墓所内部の地面をコンクリート敷きの玉砂利にすることがすすめられます。もちろん土の部分を一部残し、あらたに小ぶりの植栽を植えることもできます。

【ケース3】「地震で大きな被害を受けないよう、耐震もしくは免震施工してほしい」

大きな地震が起きると、お墓も無事ではいられません。墓石が倒れ、割れてしまうこともあります。それを防ぐため、墓石に耐震もしくは免震処理をすることができます。もっともポピュラーな方法は、墓石を積み重ねる部分に免震接着剤を使用する方法です。ほかに、墓石の重心が低く安定し、揺れにも強い洋型墓石への変更を希望される方もいます。

お墓のリフォームに関する費用はケースバイケースですので、通常は相談時に見積りを立ててもらいます。現地に出向き、お墓の状況を見なければ見積りが出せない場合もありますが、おおよその目安は問い合わせの際に教えてもらうことができます。

■お墓のリフォームでは「魂抜き」が必要なことも

墓石本体をリフォームする場合は、工事前に住職による「魂抜き(閉眼法要)」がとりおこなわれます。これは、すでにあるお墓を動かしたり、戒名を追加で彫刻したりする場合におこなうものです。お墓にいる仏様やご先祖様にもともとの場所へ戻っていただくことで、お墓を「ただの物」にし、作業を始めます。神徒の場合は神主がおこないます。

さらにリフォーム工事が終了し、引き渡しがされた後には、開眼法要をおこないます。仏様やご先祖様にお越しいただくことで、石碑はお墓になります。

お墓は各家庭の心の中心ともなる、大切な場所です。子や孫へと代々引き継がれる墓所を、長年にわたりしっかり維持管理することは、供養にもつながります。毎日ご自身が暮らす家と同様に、お墓にも心を向けたいものです。